あたしが姫リンゴと出会ったのは、
9月、バラ園の丘の上、夕暮れ時だった。
ドンという大きな音に驚いて振り向くと、
それは樹から果実が落ちてきた音で、
あたり一面、まだ青味の残ったキズだらけの姫リンゴが散っていた。
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2度目の出会いは夜の新宿だった。
以前オレンジと出会った歌舞伎町入口の果物屋の、
店の奥の方で、
それはかわいらしくかたまって売られていた。
「姫リンゴを2パックください」
あたしは姫リンゴを抱えて、デパートの屋上へ走った。
なんか、屋上に散らばっている姿が見たかったのだ。
***
あたしは姫リンゴとよく出かけるようになった。
夜の散歩もいいが、
今日はとてもあたたかかったので、
日中、林と沼のある植物園へと出かけた。

思わぬことが起こった。
姫リンゴは次々と沼に飛び込んでいった。

1こ、
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2こ、

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3こ、4こ・・・・・

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あっという間に、
姫リンゴは半分になってしまった。
あわてて袋にしまい覗きこむと、
熟した香りが、あたしの顔を覆った。
by riz-blank | 2010-11-13 01:23

ガラスの建物に入り、
一筋の夕焼けをみつめながら、
いつまでも抱き合っているカップルの後ろを通り抜けて、
わきにある、小さな階段を降りていく。
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あぁ、あの時の野原。
菜の花の揺れる春、あたしはここを駆けていった。
その向こうで、闇に溶けるように広がる海。
波の音は聞こえない。

あたしは、大広間の緑の絨毯に降り立ったみたいに、
爪先でそうっと草を踏み、
とろんとした漆黒の海へと向かっていく。

水面は光を吸い込み、
色という色を捨て去ってしまったようだ。
岸辺に打ち寄せる果実がみたくて、
赤い果実を何個か投げ入れてみるが、
ぽとっとちいさな音がしただけで、
水面を流れていったのか、
沈んでしまったのかも、わからなかった。
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振りかえると、
光のレースに縁どられ、
たっぷりとたくわえられた薄墨色の闇から、
たくさんの緑の断片と、
赤い果実が、流れてきた。
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by riz-blank | 2010-11-11 00:19

新宿-3-その2 

「新宿-3」にharumiさんからコメントをいただきました!
ありがとうございました。
並び方をかえるとどうなるか?
悩みましたが決められなかったので、
その2として、入れ替えてみました!
(紛らわしいので、サイズを変えました)
どうなるかな?

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目を閉じる。
翼をゆっくりと、
上下させる。

さぁ、
ここから、羽ばたけ!

*****

なるほど、
すっと空へ飛べそうです!
by riz-blank | 2010-11-02 08:10

新宿-3 

(新宿-3-その2へ!)
by riz-blank | 2010-11-01 22:36

日常のキラキラした場所。芦田みゆきの写真&詩のブログへようこそ!
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